長谷工コーポレーションとアウトソーシングテクノロジーは、日本マイクロソフトと連携してMRソリューション「AR匠RESIDENCE」を共同開発したと発表した。
「AR匠RESIDENCE」は、マンションの外壁タイル打診検査のためのMixed Reality(MR)ソリューション。最先端のデジタル技術を活用し、建設・不動産業界において生産性改革を推進する一環として開発された。
「AR匠RESIDENCE」による外壁タイル打診検査では、現場の作業員(検査者)がマイクロソフトのヘッドマウントディスプレイ「HoloLens 2」を装着して行う。
長谷工リフォームは、同社が建物診断を行う関東エリアにおいて、7月から「AR匠RESIDENCE」を導入する。マンションのタイル打診検査へのMRの活用は国内初であり、長谷工リフォームでは全国への順次拡大を予定している。
さらに、アウトソーシングテクノロジーは年内に他の建設・リフォーム会社を対象に、「AR匠RESIDENCE」の販売受付とトライアル運用の開始を予定する。
長谷工コーポレーションでは、今後「AR匠RESIDENCE」の改良を重ねて、2021年頃には適用範囲を妻壁や足場上などへ拡大する予定。建物診断から修繕工事中、さらには建設工事中の施工・点検などへ活用を広げていく。
アウトソーシングテクノロジーは、AI技術を活用した点検データの傾向分析や、外壁劣化検出を予定している。