米Adobe、米IBM、米Red Hatは、3社における戦略的パートナーシップを締結したことを、7月22日に発表した。規制が特に厳しい業界で、ユーザーのデジタル変革の加速とリアルタイムのデータ・セキュリティ強化を支援していく。
今回締結されたパートナーシップでは、「ハイブリッドクラウドに対応した柔軟性のあるデプロイメント」「アドビ製品を金融サービス基準で提供」「アドビとIBMのサービス連携」に重点的に取り組む。
「ハイブリッドクラウドに対応した柔軟性のあるデプロイメント」では、企業のコンテンツとアセットの管理および配信システムを、あらゆるタイプのハイブリッドクラウド環境上で構築できることを目指す。この取り組みには、パブリッククラウドを複数組み合わせたものから、オンプレミスのデータセンターを組み入れた環境までが含まれる。具体的にはAdobe Experience Cloudの一部である「Adobe Experience Manager 6.5」を、Red Hat OpenShift上で認証して提供する。IBMは、企業のクラウド環境をそのままに、顧客データの保持、アクセスおよび活用を実現できる。
「アドビ製品を金融サービス基準で提供」では、IBMの金融サービス対応パブリッククラウドを活用して、Adobe Experience Managerの提供範囲を金融業界向けに拡張する。企業の担当者がパーソナライズされた顧客体験を提供する際に、最高のセキュリティと規制要件を満たせるように支援する。
「アドビとIBMのサービス連携」では、IBM Servicesにおいてビジネスデザインに特化したIBM iXが、サービスメニューを拡張し、アドビのコアなエンタープライズ・アプリケーションを網羅する。Adobe Experience Cloudをはじめ、今後はAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloudのユーザーに対して、より広範囲かつ統合されたサポートを提供していく。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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