オラクルは米国時間9月22日、Altairとのパートナーシップを拡大することを発表した。複数年契約の一部として、Altairは同社のハイ・パフォーマンス・エンジニアリング・シミュレーションとアナリティクス製品のポートフォリオを含む、多くの社内ワークロードと商用SaaSを「Oracle Cloud Infrastructure」上で実行できるようにするとしている。
全世界11,000社のAltairの顧客は、Altair製品を「Oracle Cloud Infrastructure」上で実行することにより、製品設計の高速化を低コストで実現。エンジニアリング・シミュレーション・ワークロードを競合他社のクラウドから「Oracle Cloud Infrastructure」のHPCサービスへ移行することで、Altairはすでに20%のコスト削減を達成しているという。
また、オラクルはクラウドへの大規模なHPC移行を可能にする、低いレイテンシ(2マイクロ秒未満)と100Gbpsの帯域幅を実現するRDMAクラスタ・ネットワーキングを利用可能なベアメタル・コンピューティング・インフラストラクチャを提供し、Altairをサポートするポジションにある。さらに、AltairはオラクルのベアメタルGPUテクノロジーの利用を継続し、「Oracle Cloud Infrastructure GPU」で実行されるAltair独自の数値流体力学(CFD)サービスであるAltair ultraFluidXおよびAltair nanoFluidXを提供するとしている。
例えば、Altair UltraFluidXを利用することで、顧客は車両上のエアフローをシミュレーションできる。また、ミラーの形状を変更することで、それが車両の燃費と空気力学にどのような影響を生じさせるかを確認可能である。オラクルのHPCサービスを利用することで、顧客はオンプレミスのコンピューティング・リソースに制約されることなく、様々な反復を用いて問題および分析を見ることができるという。