EMCジャパンは、15日、大規模データセンター向けに新開発の「EMC Virtual Matrixアーキテクチャ」を採用した「EMC Symmetrix V-Max」の発売を開始すると発表した。「Symmetirx V-Max」は、複数施設にまたがるような数十万台規模のVMware環境のストレージを一元管理できるとして、システムのストレージ容量を数百ペタバイトまで拡張可能にし、IOPS(1秒あたりの入出力)を数千万単位まで実現させた。
EMCでは、「Symmetrix V-Max」を同「DMX-4」の上位モデルとして、3倍のパフォーマンスと有効容量にくわえ消費電力を20%削減したとしている。CPUはXeonクアッドコアCPUを最大32個(128コア)まで搭載可能とし、グローバルメモリが1,024GB、ファイバチャネルを含む最大128ポートまでホスト接続が可能だ。最大2ペタバイトの有効容量を保護し、ドライブは2,400台まで拡張できる。
大規模な仮想化サーバー環境に対応するため、ストレージのプロビジョニングを自動化するツールも用意された。これによってリソースのオンデマンドの配置が可能になる。また、非同期のレプリケーション機能を提供する「SRDF/EDP」機能も搭載され、広範囲なネットワーク環境でのリモートデータの保護対策もされている。