サイボウズは、北海道石狩市の新型コロナワクチン接種における総合情報管理システムの構築にあたり、kintone(キントーン)が採用されたことを発表した。なお、本システムの構築については大塚商会が実施している。
- 市民に対し接種予約受付を提供する機能
- 予約情報と接種記録を厳密に紐づけ、2度のワクチン接種をミスなく効率的に行うことのできる機能
- 石狩市健康管理システムのワクチン接種対象者情報と連携し、適切な接種記録管理を行うことのできる機能
- 接種会場での各ステータスとも連携し、会場内での運用を簡素化し市民に対しスムーズなワクチン接種を提供できる機能
導入システムの概要
kintoneを活用し、接種予約の受付から接種情報の管理、関連システムへの情報連携までを一気通貫で行うことのできるシステム構築したという。また、接種会場でのステータス管理にはQRコード、システム連携や接種記録のデータ転記にはRPAを用いることで全体最適化を図り合理的な運営を実施するとしている。
ワクチン接種予約システム全体像
- 予約システム:外部フォーム(PC/スマートフォン)からの予約、予約前日のリマインド、申し込み票の医療機関(20~30ヵ所)へのフォーマット共有、石狩市健康管理システムとの接種券ID連携、会場別予約データ管理、接種会場における申し込み票の突合
- 接種会場ステータス管理システム:QRコードにて次のステータスを管理し、予約システムと連携。受付番号発行、順番待ち表示、呼び出し、検温・問診データ管理、接種完了・退館ステータス管理、接種ワクチンのロットNo.
- 石狩市健康管理システムや内閣府の関連システムとのデータ連携:RPAを活用したデータ連携による自動化
石狩市では、今回のシステム構築での経験を基に、DX推進基盤としてkintoneを活用することで、市民サービスの拡充と庁内の業務改革を検討している。またサイボウズは、kintoneを活用したこれらの情報管理システムの広域な展開を支援し、新型コロナワクチン接種に関する情報管理をはじめとする様々な業務の効率化に貢献していくという。
【関連記事】
・Sansan「Bill One」とサイボウズ「kintone」が機能連携
・富士通エフサス、自治体向けに「kintone」の導入・運用支援サービスを提供開始
・エンバカデロ、kintoneとの接続をサポートしたデータ連携機能「Enterprise Connectors」を提供開始