日本マイクロソフトは、富士通が、先端技術を活用したスマートファクトリーの実現に向けて、同社のネットワーク機器製造拠点である小山工場で3月30日に開始したローカル5Gとエッジコンピューティングを統合したシステムにおいて、「Azure IoT Edge」と、「Microsoft HoloLens 2」が採用されたことを発表した。
富士通は、現場作業の自動化や遠隔支援など業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、小山工場の様々な業務をローカル5Gシステム上に構築し、先端技術を活用したスマートファクトリーの検証を進めることで、2021年度内に製造業向けのサービス提供を目指しているという。
本プロジェクトにおいて、以下のマイクロソフトテクノロジーが導入されている
- 工場内に設置した多数の高精細4Kカメラで撮影した製品や作業などの映像を高速伝送するエッジコンピューティング環境:Azure IoT Edge
- MR(Mixed Reality、複合現実)による作業トレーニングや遠隔支援:HoloLens 2
現場作業のトレーニングや遠隔支援では、工場内のエッジコンピューティング環境で製品の3Dモデルを作成し、HoloLens 2にその3Dモデルと作業指示を映し出しながら、熟練者や開発者が遠隔から現場の作業者を指導・支援する。ローカル5Gの活用により、HoloLens 2への大容量データの描画をリアルタイムに行うことができ、遠隔からの作業指導や支援の効率化が期待されるという。
今後日本マイクロソフトは、Microsoft AzureやHoloLens 2などのテクノロジを通じて、富士通の取り組みを支援するとしている。