デジサート・ジャパンは4月22日、PKI管理プラットフォームである「DigiCert ONE」(デジサート・ワン)を、日本市場において提供開始することを発表した。同製品は、デジサート日本法人、および提携パートナーから日本市場の法人顧客向けに提供されるという。
同製品はPKI管理への最新、かつ総合的なアプローチで、高度なコンテナベースのクラウドネイティブ設計に基づき構築されており、継続的インテグレーション(CI)、継続的デリバリー(CD)を実現する、PKI管理プラットフォームだとしている。
同社がホストするサービスでの利用以外に、顧客がDigiCert ONE自体を任意のロケーションにホストすることにも対応し、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド、エアギャップなどの環境下で稼働し、立ち上げ時間が最短で数時間に短縮されるという。
また、この短期間の実装は、複雑な作業やコンサルタント費用、標準統合プロセスなしで証明書を(数万もの証明書をほぼ同時に)発行して管理することができるとしている。
今回、企業内認証局の運用を可能にする「DigiCert Enterprise PKI Manager」、IoT機器のセキュリティを管理する「DigiCert IoT Device Manager」を新たに準備した日本データセンターより6月末より提供を開始。また、管理インターフェイスである「DigiCert Secure Software Manager」も提供を正式に開始するという(グローバルで冗長化されたデータセンターよりサービスを提供)。
さらに日本導入にあたり、これまで日本顧客向けにサービスを提供してきた既存のデータセンターに加え、新たに2つの冗長化されたデータセンターを構築、6月末より稼働を開始する予定だとしている。
エンタープライズPKIマネージャーによる実現例(IT部門)
- 日本国内での認証局設置を求める官公庁関連のシステム要件への対応
- プライベートまたはパブリッククラウド、エアギャップ環境、またはDigiCertが全面的に管理する環境でお客様の構成をサポートする柔軟な実装モデルにより、ニーズに合わせて適応
- ビジネスプロセスのニーズに応じてMDMなどサードパーティのアプリケーションと統合
- 導入後すぐに管理を開始する、またはカスタムのプライベート認証局階層を作成
- 証明書プロファイルをカスタマイズし、インフラストラクチャとニーズに合わせて実装を調整
- 堅牢で極めて拡張性の高いインフラストラクチャを使用して証明書の発行の増減に迅速に対応
- エンドユーザーによる操作をほぼ必要とせずに、大規模なユーザー集団への自動的なセキュアアクセスを実現
IoTデバイスマネージャーによる実現例(デバイスメーカー)
- オンプレミス、クラウド、ハイブリッドの環境を問わずに工場からデバイス実装まで、デバイスライフサイクルのあらゆる段階でデバイスIDをプロビジョニング
- デバイスのID、認証、暗号化、完全性の確認を1回のクリック操作で実行
- デバイスデータの可視化と暗号化、製造、工場プロセスデータを融合
- サードパーティ製の多くの製造・プロビジョニングシステムとの標準ベースの相互運用性をサポート
同社は今後も、PKIをより簡単に、素早く実装し、管理したいと考える日本市場の顧客企業に、最適なソリューションを提供していくとしている。
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