F5ネットワークスジャパン、ヴイエムウェア、日本IBMの3社は、18日、災害発生時などのバックアップサーバーへの切り替え作業を自動化する災害対策機能を実現し、提供を開始すると発表した。災害時など本番サーバーがダウンした場合、バックアップサーバーへの切り替えを仮想化環境の管理ソフトを利用することで自動化させるものだ。
F5らが検証を行ったシステムは、IBMのラック型x86サーバー「IBM System x 3850M2」に「VMware ESX」を導入し、「VMware vCenter Site Recovery Manager(SRM)」とF5の「BIG-IP Global Traffic Manager(BIG-IP GTM)」および「BIG-IP Local Traffic Manager(BIG-IP LTM)」を連携させたものだという。
この構成で、仮想化環境に8つのアプリケーションを動作させた状態で、バックアップサーバーへの切り替えを行った。通常、本番サーバーからバックアップ・サーバーに切
り替える際、バックアップ・サイトのストレージの設定・起動、ネットワーク環境の設定(IPアドレスの交換など)、さらにはアプリケーションの起動など多数の手番を必要とするが、これらを自動化することで、人為ミスのない迅速な復旧を行う。
従来からVMwareのSRMは災害復旧機能を、F5の管理ソフトウェアは、バックアップ環境への自動切り替え、仮想IPによる透過的なネットワーク接続機能など実現しているが、IBMのラック型サーバーに、これらのソフトウェアを組み合わせ、包括的な災害復旧機能を実現できたことで、IBMとそのパートナー企業から、同ソリューションの提供を開始することになった。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア