ビービットは、UXインテリジェンス協会(以下、UXIA)を設立し、理事長にビービット代表取締役の遠藤直紀氏、事務局長にビービット執行役員CCO 兼 東アジア営業責任者の藤井保文氏が就任したことを発表した。
UXIAでは、アフターデジタル時代における「より自由で豊かなUXを企画する精神と能力」をUXインテリジェンスと定義し、その研鑽と普及を通じて、参加企業が「より善いUXに溢れる社会を作るためのケイパビリティの獲得」が可能な状態を目指すとしている。
遠藤直紀氏のコメント
UXインテリジェンス協会理事長の遠藤直紀です。設立の2021年現在、デジタルトランスフォーメーションが大きなブームになる中で、単なるシステム導入や、テクノロジー活用自体が目的化したDXに違和感が感じられはじめています。技術革新によって人々の生活が変わる中で、UXの力や重要性が見直され始め、自身が20年以上UXに携わる中で、ようやくUXがあらゆる企業や組織、サービスの価値を決める源だと認識され始めている潮流を感じています。より善いUXをあらゆる組織が提供しようとすれば、そうしたUXに溢れるより自由な社会になると捉えていますが、まだまだその実現のためのケイパビリティや事例が世の中にたくさんあるわけではありません。この実現のための基盤となる精神と能力を研究、普及し、かつ情報や講義を通してそれらが身につけられるよう、理事や会員の皆様と共に活動していく所存です。ご参加いただけましたら幸いです。
協会の活動内容
UXIAが今後実施していく具体的な事業内容として下記が想定されているという。
- UXインテリジェンスの普及促進
- 高品質なUX事例の発掘・共有
- UXインテリジェンスの標準化
- UXインテリジェンスの実践知習得に向けた学習環境の整備
これらの活動に関しては、UXIAの理念に共感し会員として参画した企業・団体にも、ワーキンググループなどを通じて積極的に関与してもらうという。また、当面の募集会員は国内でDXを推進する企業、団体、教育・研究機関等の法人を対象としているが、中長期的には一般の個人に対してもその門戸を広げ、UXインテリジェンスの実践の担い手となるDX人材の育成を目指すとしている。