デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は、AI(人工知能)に関する研究組織としてDeloitte AI Institute(以下、DAII)を6月1日に新設することを発表した。
DAIIは、AIの戦略的活用およびガバナンスに関する研究活動を行うと共に、国内外のAI専門家とのネットワーク形成を行っていくとしている。また、デロイト トーマツの様々なビジネスの専門家と連携することで、研究成果をベースに日本企業のAIによるビジネスの変革と持続的なオペレーションを支援していくという。
所長にデロイト トーマツ グループのパートナーで、日本におけるAIに関する専門人材の様々な連携組織の役職を兼務する森正弥氏が就任。同氏のリードの下、デロイト トーマツ グループの5つのビジネスにおいて、AIやアナリティクス活用したクライアントサービスに従事する約200名のプロフェッショナルが協力して研究およびネットワーキング活動を行っていくとしている。
既に同社では、自然言語処理、OCR、画像認識、音声認識、需要予測・販売予測、パーソナライゼーション、信用度スコア、不正検知、会計監査、融資・審査、M&A支援、資産運用といった幅広い領域でAIアプリケーションのソリューションを有しており、AIをビジネスで活用することを推進。DAIIはこういった知見を集約しながら、実践的研究組織として、企業や組織のAI利活用が加速し、より本格的な事業変革や社会基盤の整備・向上を果たせるように貢献していくという。
研究成果として、まずは、ガバナンス領域において、社会に信頼されるAIの研究開発を行い、AIのガバナンスの枠組みを提供していく予定。海外のデロイトによる、AIの性能と説明責任の双方を高度に実現することを目的としたメソドロジー/フレームワークおよび領域別(監査、マーケティング、ライフサイエンス・ヘルスケア、製造業など)のAIプラットフォームソリューションなどを有効活用し、スピーディーで質の高い成果を示していくとしている。
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