アドビは、アステラス製薬が「Adobe Experience Cloud」を導入し、同社の医療関係者向け情報サイト「アステラス メディカルネット(Astellas Medical Net)」を刷新したことを発表した。
アステラス製薬は、より医療業界に貢献するため医療関係者向け情報提供サイトである「アステラス メディカルネット」でのコンテンツ配信の迅速化・高度化に取り組んでいたが、当初導入していたシステムでは柔軟性と拡張性に制限があり、コンテンツ配信の最適化が難しくなっていたという。
今回の導入にあたって、「Adobe Experience Cloud」が常に最新機能を利用できるクラウドプラットフォームである点や、オウンドメディアの分析からコンテンツの最適化、配信に至るまで一貫して管理できる点を評価。また、今後の海外拠点での展開を見据え、オウンドメディアのリニューアルに関わる戦略の策定からブランドデザイン、コンテンツ制作、ソリューション実装まで一気通貫で、グローバルの体制で支援することができるアドビのプロフェッショナルサービスがもつ対応能力の幅広さも採用の決め手になったとしている。
導入による主な利点
- オウンドメディアの分析:「アステラス メディカルネット」の利用状況を理解し、Webサイトの利便性向上に向けた分析や、コンテンツニーズの把握をリアルタイムに行うことができるようになった
- コンテンツの最適化:コンテンツの閲覧状況などを元に、訪問者の関心に合わせてコンテンツの探しやすさを改善した
- コンテンツ管理:一貫したコンテンツ提供品質を保つデザインシステムと編集管理ガバナンスの導入により、コンテンツ公開の速度を向上できた
- マーケティングオートメーション:訪問者の関心に合わせたコンテンツを適切なタイミングで配信することで訪問者の興味を維持し、活用してもらいやすいWebサイトを実現した
アステラス製薬の営業本部プロダクトマーケティング部 部長 藤瀬重紀氏は、「Adobe Experience Cloudの導入により、『アステラス メディカルネット』で適切なコンテンツを適切なタイミングで、利用者のニーズに合わせた発信ができるようになりました。日々進化を続ける当社の新技術や研究が進む治療法について、医療関係者向けに役立つ情報提供ができるようになったことを嬉しく思います。今後は患者向けに病気の予防を啓発する情報サイトでもアドビのマーケティングソリューションの展開を視野にいれています」と述べている。
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