情報処理推進機構(IPA)は12月14日、主催するITパスポート試験(iパス)の2021年11月度で歴代最年長となる86歳が合格したと発表した。記録が更新されるのは3年11ヵ月ぶりで、これまでの最年長記録は83歳だとしている。
iパスは、ITを利活用する学生や社会人が備えておくべき基礎知識を証明できる国家試験で、近年はDXの進展にともない受検者が顕著に増加しているという。2021年度(4月から11月まで)は既に約12万8,000人(平均29.7歳)が受検しており、2009年の試験開始からの受検者数は約137万人、合格者数は約62万人にのぼる。2020年10月度には8歳の小学3年生が最年少で合格しており、年代の幅も広がりつつあるという。
IPAでは、今後も幅広い年代の人がiパスを受験し、ITと経営に関する総合知識を身につけた人材が増えることを期待するとしている。
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