エクサウィザーズは3月9日、同社が提供するロボットAIソリューション「exaBase ロボティクス」が日本製鉄の君津地区にて、熟練作業の効率的な技能伝承を実現するデータ解析基盤の構築と検証を開始したと発表。
製鉄現場では、溶けた鉄の成分や品位調整をする際に発生する副産物を分離する作業が必要なため、この作業では1000℃を超える高温溶融物を扱う。作業員はカメラで重機を遠隔操作しつつ、高温溶融物の状況が変化する中で作業を行うという。
そのため実施には作業員の知識と経験に基づく判断が重要であり、効率的に技能伝承を進める上で実作業の指標化や熟練技能者のスキルやノウハウを形式知することが困難であった。

そこで同社のソリューションによって作業における熟練要素の解析を行い、勤続10年以上の作業者による操業技術を明確にすることが可能に。同時に新人オペレーターにおいても、熟練オペレーターと同様の操業が行えるようAIが作業者に向けた要点を提示し、補佐するソフトウェアも敷設したことで、今後は同作業の効率化および均質性の向上が期待されるとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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