シトリックス・システムズ・ジャパンは、24日、仮想化プラットフォームであるXenServerのバージョン5.5をリリースし、無償ダウンロードを開始したことを発表した。最新バージョンとなる5.5は、無償ダウンロードが可能なものでありながら、エンタープライズ向けの応用が可能となる機能の追加や拡張が行われている。
XenServerは3月31日に無償化ダウンロードを開始しているが、その後75日間で世界50か国から10万を超えるダウンロードがされている。今回のバージョンアップで、さらなるエンタープライズ市場への浸透を図りたいとしている。
5.5で追加・拡張された機能は、まずバックアップベンダーのソリューションとの連動による統合バックアップ機能がある。これによりインクリメンタルバックアップやGUIベースのスナップショットを実現する。また、VMwareで使用されるVMDKフォーマットをXenServerやHyper-Vで使用しているVHDフォーマットへの仮想マシンの変換ツール(XenConvert)は、OVF、OVA、XVAなどの仮想化フォーマットへの変換も可能になった。検索機能は、仮想マシン名、リソースプール、ロケーション、ストレージリポジトリ、スナップショット時間、ネットワーク名など適用条件が拡大された。Active Directory対応により、ユーザーのログ管理、監視にAD証明書が使えるようになった。新たに追加されたゲストOSは、SUSE Linux Enterprise Server 11、Debian 5.0、Red Hat/Cent OS/Oracle 5.3となっている。