Clouderaは3月25日、塩野義製薬が同社のハイブリッド・データ・クラウドプラットフォーム「Cloudera Data Platform(CDP)」の利用を開始したことを発表した。
Clouderaによれば、CDPが塩野義製薬に採用された主な理由として三つを挙げている。
一つ目の理由としては、CDPがメタデータ・リネージを集約管理することで、どこに何のデータがあるか、加工履歴などのデータの概略を把握可能となること。二つ目はビッグデータの特性である四つのV(Volume:量、Variety:多様性、Velocity:スピード、Veracity:正確性)に関してだ。これらに対応したCDPを用いることで、解析担当者へのデータへのアクセシビリティと仮説検証サイクルの向上が図れるという。
最後の理由としては、In-Database機能によりCDP内でデータ抽出と一次加工することで解析と思考のサイクルを高速化できることだ。
今回のCDP採用に関して塩野義製薬のデータサイエンス部長である北西由武氏は、社内におけるデータリテラシーの向上・強化、さらにはデータエンジニアやデータサイエンティストの育成・活躍にもつながると期待する。
塩野義製薬は今後、CDPを活用することでデータ駆動型イノベーションを促進し、仮説・検証サイクルを高速化し、活用事例の創出や製品価値最大化につなげていくことを目指すという。