VMwareは5月9日、Kubernetesの現状に関する調査結果を発表した。
同社によれば、Kubernetesの採用が主流になりつつあるとしており、その兆候の1つとして挙げているのがデプロイされているクラスタ数の急激な増加だ。2020年の調査では、回答者の30%でクラスタ数が5個以下、また50個以上と回答したのは15%だった。それに対して2022年の調査では、5個以下のクラスタは12%、50個を超えるクラスタは29%と増加傾向にある。
Kubernetesの導入要因としては、回答者の59%がクラウドの利用率向上を挙げ、また46%がクラウドのコスト削減を目的としている。
なお回答者の約半数が、今後1年間で保有するKubernetesクラスタの数が50%以上増加すると予測しているとのこと。
同社によれば、調査対象者の半数以上が「十分な経験や専門知識の欠如」を課題として挙げていることから、Do It Yourself戦略や自前のプロセスやツールでは十分でなくなるかもしれないと指摘している。
そのためマルチクラスタやマルチクラウド環境におけるKubernetesの導入、管理、セキュリティを理解し、運用上の弱点の特定と修正を支援するパートナーを探すことを推奨しているという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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