NECは、しんきん情報サービスと協業し、2021年3月より為替BPOサービスを提供開始。城北信用金庫や巣鴨信用金庫、さわやか信用金庫、北上信用金庫、熊本中央信用金庫などBPOサービスの新規加入を含めた、全国44信用金庫1,033店舗で稼働を開始している。両社は、2023年3月には84信用金庫2,100店舗での稼働を予定しているという。
同サービスは、特性の異なる2つのOCR(Optical Character Reader:光学文字認識装置)を用いて、手書きの振込依頼書の文字を読み取り、システム入力までを自動化する機能を備えたもの。機械が判定できない項目のみ人手で入力するという。現在稼働している1,033店舗からは、月間47万件、ピーク時には1日6万件の振込依頼を受け付けている。自動で処理することで、登録式連記帳票では70%以上、全体でも約60%のトータルコスト削減を実現しているという。
これまでは両社の既存ユーザーの移行を中心に対応してきたが、5月より未加入の信用金庫の利用に向け準備を開始。地方銀行など様々な金融機関への拡大を目指すとしている。
また両社は今後、自動処理機能の性能を高めながら、年間1,000万件の為替振込処理に対応していく予定だという。さらにAIを用いて、制定帳票だけではなく、私製帳票にも対応した自動処理機能を実装していく計画もあるとしている。
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