IBMはAmazon Web Services(以下、AWS)と戦略的協業契約を締結したと発表した。IBMのソフトウェア・カタログをAWS上のSaaSとして提供する予定だという。
今回の連携により、今後IBMソフトウェアへの容易なアクセスが利用可能になる。これは、Red Hat OpenShift Service on AWS(ROSA)上に構築され、AWS上でクラウドネイティブとして実行されるという。
今後利用者は、AWS MarketplaceでIBM SaaS製品を調達し、AWSサービスに設定、連携を行うことで、インフラストラクチャーの導入、更新、管理を一切行うことなく、わずか数回のクリックで利用できる。
製造業の利用者の場合だと、IBM Maximo Application Suite as-a-Serviceを使用することで、AI駆動型の資産管理に対して柔軟かつ需要に応じたアプローチにつながるという。
これにより、設備を効率的に監視および保守できるようになるほか、潜在的な機械の故障を予測して障害が発生する前に修正が可能だ。
さらに、これらのアプリケーションに拡張可能な消費モデルを活用することで、イノベーション、プロトタイピング、ツール、および生産に必要なコストを削減し、変化する市場のトレンドや生産需要に応じて使用量を容易に拡張できるとのことだ。
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