日本オラクルは、清水建設が建設DXに向けた現場業務のデジタル化および標準化推進に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入したことを発表した。
清水建設では、書面でのやり取りや属人化された業務プロセスが多々存在する建設現場において、デジタル化による標準化を促進し、協力会社との連携を含む効率化を推進し、将来的には業務データの集約、利活用による建設DXを実現するために、OCIを導入したという。
清水建設では、日本オラクルのコンサルティング部門の支援のもと、2021年10月からOCI上でのシステムおよびアプリケーションの開発を開始し、翌月となる11月から建設現場で利用が始まった。現在では9ヵ所の現場に利用が広がっているとのこと。
今回の発表にあたり、清水建設土木技術本部イノベーション推進部の柳川正和氏は次のように述べている。
「既に利用が始まっている現場では、毎月の協議会の準備から開催、帳票作成までの業務時間が大幅に短縮され、従業員の生産性向上にもつながっています。今後、全国の建設現場での導入を推進しながら、将来的には施工管理などをはじめとする建設現場で手作業、紙ベースで管理している帳票、作業記録、報告書なども、データとしてシステム内に蓄積していきます。それらのデータ活用を通して、さらなる業務効率化と従業員の生産性向上を進めていく計画です」
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