日本電気(以下、NEC)と米SINAI Technologies(以下、SINAI)は、脱炭素化を支援する事業で11月から協業を開始した。
両社は、NECの環境パフォーマンス管理ソリューション「GreenGlobeX」と、SINAIの CO2排出削減インテリジェンス・ソリューション 「SINAI Decarbonization Platform」を連携。NECが持つ国内外複数の拠点から環境データを効率的に収集・集計するノウハウと、SINAIが持つScope1、2、3[1]排出量の測定と報告、将来のCO2排出量予測のベースラインの算定、低炭素化へのシナリオ策定、カーボンプライシング、バリューチェーンマネジメントなどのノウハウを融合するという。
これにより両社は、企業や自治体のネット・ゼロに向けたデータ収集・蓄積による見える化と、収集したデータの分析からCO2削減提案まで、脱炭素への取り組みをトータルでサポートする。
今後、両社はNECのカーボンマネジメント事業と、SINAI Technologies が開発する特定の業界向けの排出量の可視化および削減テンプレートのプラットフォームを組み合わせた新しいビジネスチャンスを追求していくという。
[1] Scope1とは、事業者自らによる温室効果ガスの直接排出のこと。Scope2 とは、他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出のこと。Scope3とは、Scope1、2以外の間接排出のこと
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