ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は米国時間11月30日、「HPE Discover Barcelona 2023」において、AIネイティブおよびハイブリッドクラウドの次期ソリューションシリーズを発表した。
今回発表したのは、機械学習モデルの開発、データ分析、AIに最適化されたファイルストレージ、AIチューニング、推論およびプロフェッショナルサービス。同ソリューションは、AIライフサイクルを加速するために設計されたソフトウェアとインフラストラクチャを組み合わせているという。
また、同社はNVIDIAとの戦略的協業をさらに発展させ、生成AIのためのエンタープライズコンピューティングソリューションを構築することを発表した。NVIDIAと共同で設計、設定された新しいAIチューニングおよび推論のためのソリューションは、企業の規模にかかわらず、公開不可の自社データを使用して基盤モデルのカスタマイズが可能。本番アプリケーションをエッジからクラウドにわたり展開することを可能にするとしている。
さらに、AIモデルの開発と展開のためのAIネイティブなインフラ、ソフトウェア、サービスの機能拡張および強化も発表。クラウド運用エクスペリエンスを提供する「HPE GreenLake for File Storage」では、AIモデルのトレーニングやチューニングやデータ収集、データ準備が高速化されるという。機械学習モデルをトレーニングするためのHPE Machine Learning Development Environmentソフトウェアは、AWSおよび他のクラウド上のマネージドサービスとして利用できるようになったとのことだ。
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