HPEは、HPE GreenLakeポートフォリオの拡大により、AIクラウド市場に参入したことを米国時間6月20日に発表した。あらゆる企業がオンデマンドでアクセスできる大規模言語モデルを、マルチテナントのスーパーコンピューティングクラウドサービスで提供するという。
同社は、HPE GreenLake for Large Language Models(以下、HPE GreenLake for LLMs)により、大規模なAIをプライベートにトレーニングし、チューニング、デプロイできるとしている。HPE GreenLake for LLMsは、ドイツのAIスタートアップ企業Aleph Alphaとのパートナーシップにより提供され、テキストや画像の処理・解析を必要とするユースケースを支援するにあたって、簡易的に利用できる大規模言語モデル(LLM)を利用者に提供するとのことだ。
なお、HPE GreenLake for LLMsは、HPEが今後提供を予定している業界や分野に特化したAIアプリケーションの第1弾だという。将来的には気候モデリング、医療・ライフサイエンス、金融サービス、製造業、運輸業へAIアプリケーションを提供する予定だ。
同ソリューションの注文は受け付けており、2023年末までに北米での利用、2024年早々に欧州での利用が可能になる見込みだという。
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