サイバートラストは、Linux OS「MIRACLE LINUX 9.2」および「AlmaLinux 9.2」に対応した高可用性クラスタリングソフトウェアの最新版「MIRACLE CLUSTERPRO X(ミラクル クラスタープロ エックス)5.1」を、2024年3月6日より販売開始すると発表した。
また、シングルサーバーの可用性向上を実現する「MIRACLE LINUX HA」の最新版および AlmaLinux OS(以下、AlmaLinux)の日本語による技術サポートを提供するOSサポートをバンドルした、「MIRACLE CLUSTERPRO X 5.1 for AlmaLinux」「MIRACLE HA for AlmaLinux」も同時に販売開始するという。
MIRACLE CLUSTERPRO X は、システムの障害を監視し、障害発生時には健全なサーバーに業務を引き継ぎ、高可用性を実現するNEC製のHAクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」と、サイバートラストのLinux OS「MIRACLE LINUX」を組み合わせたパッケージ製品。
同製品を用いることで、地域を跨ぐHAクラスター構成やクラウドベンダーを跨ぐクラスター構成を実現できるという。クラウド基盤や仮想化基盤のHA機能では検出できないソフトウェア障害を検出し、異常を検出した際に、OSやアプリケーションを再起動することでサービス継続を実現。また、クラウド環境では、障害発生時の可用性を確保するために、ユーザー側にて実装が必要なデータ共有や業務切替などの設定を、MIRACLE CLUSTERPRO Xを利用することで、簡単に実施できるとしている。
また、クラウド上のWebサーバーなどのエッジサービスの可用性向上には、シングルサーバー向けの「MIRACLE LINUX HA」「MIRACLE HA for AlmaLinux」により、サービスレベルの障害監視と自動復帰の機能を安価・効率的に提供すると述べている。
加えて、今回販売開始するMIRACLE CLUSTERPRO X 5.1では、クラウド機能強化およびセキュリティ強化の対応を行っているという。2023年12月に提供開始された最新版のCLUSTERPRO X 5.1と、2023年10月に提供開始したMIRACLE LINUX の最新版MIRACLE LINUX 9.2をバンドル。また、AlmaLinuxにも対応し、CLUSTERPROとAlmaLinuxのワンストップサポートを提供することで、AlmaLinuxを使用した高可用性システムの構築と、安心安全な運用を支援するとしている。
「MIRACLE CLUSTERPRO X 5.1」の主な新機能
クラウド対応強化
- Azure 向け強制停止リソースを追加
- メール通報機能が SMTPS および STARTTLS に対応
- クラウド環境における設定・運用容易化
セキュリティ強化
- Cluster WebUI の操作ログを表示する機能を追加
- ログの保存期間を設定する機能を追加
- フローティング IP リソースを送信元 IP アドレスとして設定する機能を追加
- OpenSSL 3.0/3.1 対応
対応プラットフォーム・アプリケーション追加
- 「MIRACLE LINUX 9.2」および「AlmaLinux 9.2」対応
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