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日立とAWSが3年間の戦略的協業契約 ハイブリッドクラウドソリューションの強化へ

 日立製作所(以下、日立)は、ハイブリッドクラウドソリューションの強化に向け、アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)と戦略的協業契約を締結した。

 同契約に基づき、2024年4月から3年間にわたり、顧客企業のシステムモダナイゼーションとクラウド移行の推進を目的として、これまで日立とAWSが協創してきたハイブリッドクラウド向けソリューションの開発の強化に取り組むとともに、AWSの技術的支援のもと、これらのソリューションの展開を加速するとしている。

 また、日立の技術者によるAWS認定資格の取得を推進し、現在の2,000人規模から4,000人規模へと強化することで、既存システムのモダナイゼーションやクラウドサービス利用を加速すると述べている。

 日立は、2021年よりAWSと共同でソリューション開発に取り組んでおり、2022年には、日立のストレージとAWSのクラウドストレージサービスであるAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)にまたがる共通データ運用管理、および日立のストレージとAWS間の接続パスの冗長化による可用性向上を実現している。

 翌2023年には、EverFlex from Hitachiにおいてパブリッククラウド連携の中核となるクラウドストレージサービスHitachi Virtual Storage Platform on cloud(以下、VSP on cloud)の提供を行うなど、ミッションクリティカルなハイブリッドクラウドを実現するソリューションの協創に注力してきたとしている。

 このような背景から今回の戦略的協業では、生成AIの登場で加速するデータ統合や利活用の顧客ニーズに対応するため、ミッションクリティカルシステムのモダナイゼーションとクラウド移行推進を共同で推進していくことを複数年でめざすものになるという。

協業契約のポイント

ハイブリッドクラウドでの自由なデータ利活用を実現

 日立のソリューションとAWSのクラウドサービスを組み合わせて、ハイブリッドクラウド環境での自由かつ安全・安心なデータ利活用の実現を目指す。これまでの取り組みで実現してきたオンプレミスの日立ストレージとAWS上のVSP on cloudによる共通データ基盤の運用の効率化・自動化に向けた取り組みを推進していくという。

 加えて、レガシーアプリケーション資産とクラウドネイティブ技術が混在するハイブリッドクラウド環境においても、オンライントランザクション処理の一貫性を確保する「Hitachi Microservices Platform - Paxos Commit Transaction Orchestrator」を活用し、ミッションクリティカルシステムで重要視される信頼性を強化していくという。加えて今後、SaaS型の統合システム運用管理「JP1 Cloud Service」と、AWSのAmazon Bedrockとの連携により、ユーザーが生成AIと対話形式で障害発生原因の特定や対応策の検討を行い、問題解決できるようにすることを目指すとしている。

共同プロモーションの実施

 ハイブリッドクラウドソリューションの市場への展開を共同で実施。具体的には、共通の事業目標を掲げ、共同プロモーション、セミナーなどを実施し、企業システムのモダナイゼーションやAWS利用を加速するという。

ハイブリッドクラウドソリューションの構築・運用支援体制強化

 日立の技術者を中心に、AWS認定資格の保有者数4,000人規模を目指す。これら日立のエンジニアが開発・提供するハイブリッドクラウドソリューションと、クラウドシステムの運用に精通するSREエンジニアが顧客のシステム運用を改善するマネージドサービス「Hitachi Application Reliability Centers(HARC)」を組み合わせることで、同資格を保有する技術者が、既存システムのモダナイゼーションやAWSサービスの導入から運用に至るまでのフェーズで直面する課題の解決を支援し、ビジネス変革に貢献すると述べている。

 また日立は、これまでオンプレミスで培った、ハードウェアからミドルウェアまで垂直統合した基幹システム向けのサポートサービスを、AWS環境でも提供できるようにし、ハイブリッドな環境でのシステムの安定稼働を支えるとしている。

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