Qlikは、Amazon Web Services(AWS)と戦略的協業契約を締結したことを発表した。新たな戦略的投資により、QlikのソリューションとAWSのクラウドおよび生成AI技術を組み合わせることで、信頼性の高いエンタープライズAIへの道を簡潔にするとしている。
Qlikのグローバルセールス担当エグゼクティブバイスプレジデントであるケイシー・ジョージ(Casey George)氏は、「この緊密な協力関係により、実用的で業界に特化したアプリケーションを提供することが可能になります」と述べている。
両社は、一連の戦略的イニシアチブにおいて協業し、それぞれ4つの主要分野にわたって特定の便益を提供することを目的としているという。
AIアプリケーション開発の促進
セキュリティ、プライバシー、責任あるAIを備えた生成AIアプリケーションを構築するために組織が必要とする機能セットとともに、単一のAPIを介して主要なAI企業の高性能な基盤モデル(FM)の選択肢を提供するBedrockなどのAWS生成AIサービスとのシームレスな統合を行うなど、顧客が生成AIアプリケーションから価値を引き出すことを可能にする連携したイノベーションを促進するという。
SAPデータの活用を強化
今回の協業により、顧客はデータ環境を移行することでSAPデータからより大きな価値を得ることができるようになり、SAPとSAP以外のデータソースの両方に対応するQlikのデータ統合機能を活用した最新ソリューションが実現するとしている。
データコンプライアンスの合理化
今回の協業により、さらに多くのAWSリージョンにおいて、コンプライアンス、プライバシー、データ主権に関する要件対応が可能に。これにより、米国のFedRAMPのような重要な規制基準を遵守しながら、顧客の移行とイノベーションをサポートするという。
AIテクノロジーの採用を加速
QlikとAWSは、信頼できるエンタープライズAIによる顧客の成功を加速させることを目的とした投資により、共同マーケティングと共同販売の取り組みを強化するという。
この戦略的協業契約の目的は、ビジネスにおけるクラウドベースのデータ統合、データ分析、AIソリューション導入を簡素化することだという。また、この協業はさらなるサポートとリソースを提供し、グローバル企業がQlikとAWSの統合機能を活用する方法を簡素化するための、共同販売イニシアチブの拡大に重点を置いているとしている。