Qlikは、企業がAIを利活用できるよう設計したセルフサービスAIソリューションである「Qlik Answers」の一般提供を発表した。
Qlik Answersは、生成AIとQlikのデータ分析機能を組み合わせることで、非構造化データのソースからコンテキストに関連した結果を提供するもの。このソリューションにより、顧客はAIを既存のQlikのビジネスインテリジェンスワークフローにシームレスに統合し、リソースの効率的な活用と技術的負債を回避できるという。
同ソリューションの主な特徴は次のとおり。
- AIによる回答:整理されたナレッジベースから回答を提供し、非構造化データの有用性を高める
- 迅速な導入:ソリューションの導入にかかる時間と複雑さを軽減させる
- 透明性:回答が出典元の文書に紐づくことで、信頼性と一貫性を向上させ、完全な説明可能性を確保する
- 広範囲にわたる接続性:Qlikのエンタープライズコネクタを使用して既存のシステムやプラットフォームと統合し、様々な非構造化データのソースにアクセスできる
- 効率性の向上:ビジネスと意思決定をリアルタイムにサポートし、効率化を図る
同ソリューションの中核には、検索ベースと生成AIの手法を融合したRAGを採用。この技術は、事前にインデックス付けされたナレッジベースから関連文書を動的に検索し、文脈に関連した回答を生成する。
また、Qlik Answersはセルフサービス型であるため、ビジネスユーザーは専門知識やカスタム開発を必要とすることなく、AIを活用したナレッジアシスタントを導入・管理できるという。
なお、日本でのQlik Answersの提供は、2025年第一四半期を予定しているとのことだ。
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