TeamViewer(チームビューワー)は、AIを活用したセッションインサイトの提供開始を発表した。これにより、自動的にリモート・サポート・セッションを要約・分析できるようになり、迅速なハンドオーバーと適切な意思決定を可能にするという。リソースの最適化とナレッジの取得により、ITサポートチームは、限られたスタッフでも問題を迅速に解決でき、顧客満足度の向上と専門知識の拡大に貢献できるとしている。
発表に先立ち、同社はグローバルレベルで、IT、OT (Operational Technology)とビジネスの意思決定者を対象に、AIに対する意識調査を実施。その結果を『AI Opportunity Report』として公表した。調査の結果によれば、回答者の75%が業務効率の向上にAIは不可欠であることに同意していると明らかに。特に、セッションインサイトのような自動化ソリューションの必要性の高まりが強調され、回答者の69%は、AIがこの100年で最大の生産性向上のトレンドを牽引すると考えているとのことだ。
今回発表された新機能について、同社は「自動化されたケース・ドキュメンテーションは、レポート作成という重要でありながらも時間を要するタスクに対応することが可能」だとしている。このプロセスを合理化することで、TeamViewerはチームが専門知識を効率的に把握・共有することを支援し、全体的な生産性を高め、限られたスタッフでもそのケイパビリティを最大限に拡張することを可能にすると述べている。
加えて、分析ダッシュボードにより、企業はサービスレベル契約(SLA)の追跡と遵守、繰り返し発生する問題や問題のあるアプリケーションの特定、改善の推進、リソースの最適化を行うことが可能だという。
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