Kyndryl(以下、キンドリル)は、日本におけるAIイノベーションの実現を目的とした、専用のAIプライベートクラウドを発表した。
キンドリルは、デル・テクノロジーズとの連携によりDell AI Factory with NVIDIAを活用することで、企業の競争力を高めビジネスパフォーマンスを加速させるためのAIサービスを開発・テスト・実装できるようなセキュリティが確保された、独立したクラウド環境を提供するという。
AIプライベートクラウドは、金融機関・保険事業・製造業・流通小売業・学術機関の事業者のAIを活用したソリューションの設計・導入を支援するとしている。
同連携により、キンドリルは、AIを利用したオープン統合デジタルビジネスプラットフォームであるKyndryl Bridgeを活用し、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォーム上でエンドツーエンドのAIアプリケーションとソリューション開発をサポートするKyndryl Vital AI Lab機能を確立。また、キンドリルの専門家は、イノベーションを推進しビジネス目標を達成するために、生成AIと大規模言語モデルの利点を生かしたソリューションの構想や共創を支援するという。加えて、顧客がスケール感をもってAIの開発・検証・活用する力を高められるようKyndryl Consultの技術領域や業界の専門知識を利活用するとしている。
AIプライベートクラウド環境を利用する顧客は、キンドリルが数十年にわたり培ってきた、ミッションクリティカルなアプリケーションやシステムの支援と管理を行ってきた経験を活用可能。同連携において、AIによる洞察やビジネス成果をもたらすソリューションの開発・実装・活用の推進に重点を置いたキンドリルとNVIDIAとの継続的な取り組みも利用しているという。
また、キンドリルは、顧客の生成AIソリューションの導入および実装を加速するため、NVIDIA NeMo、NVIDIA NeMo Retriever、NVIDIA NIMマイクロサービスを活用する予定と述べる。これらは、本番環境の生成AIアプリケーションの開発と展開のためのNVIDIA AI Enterpriseプラットフォームに含まれる。これにより顧客は、NVIDIAスタック全体にわたるAIの統合を活用し、AIファクトリーの構築・運用・スケールアウトを変革し、AIプライベートクラウドのスムーズなパフォーマンスを実現できるようになるとしている。
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