AMDは、フランスの原子力代替エネルギー庁(CEA)と、AIコンピュートの未来を支える先端技術、コンポーネント、およびシステムアーキテクチャの開発に向けた基本合意書(LOI)を締結した。
同協力により、膨大な計算負荷を要するAIワークロードを支える省エネルギーシステムの革新を、エネルギーから医療までにわたる多様な分野で推進するとしている。
この取り組みを通じて、AMDとCEAは体系的な協力関係を構築し、次世代AIコンピュートインフラの技術革新に注力していくとのことだ。
AMDのコーポレートフェロー兼研究責任者であるRalph Wittig氏は、次のように述べている。
「AIコンピューティングは依然として産業全体のイノベーションを牽引しており、その可能性をさらに広げるには、国際的な協力が不可欠です。CEAやフランスの優れたエンジニアとの協力を通じて、次世代AIワークロードに対応するシステムアーキテクチャを進化させ、最先端のAI研究の実用化を加速させることを目指します。 また、米仏間の共同研究開発の機会をさらに拡大していきます」
CEAの技術研究部門のディレクタであるJulie Galland氏は、次のように述べている。
「CEAは、次世代技術の発展を通じてAIコンピューティングのイノベーションを推進し、高性能とエネルギー効率を両立する革新的なアーキテクチャの実現を目指しています。AMDとの協力は、高性能コンピューティング分野における国際連携を強化する重要な一歩であり、世界トップレベルの専門知識を結集し、拡大するAIワークロードの需要に応えていきます。CEAの研究力とAMDの最先端技術を組み合わせることで、欧州はもちろん、グローバルなAIコンピューティングの発展に貢献する画期的なソリューションの創出を目指します」
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