Crew Support LANは、国際宇宙ステーション(ISS)上にいる宇宙飛行士が、慣れ親しんだデスクトップアプリケーションやWebサイトに、宇宙空間を含むどこからでも直接プライベートなアクセスが行えるようにするネットワークシステム。
このシステムは、先月、第22次長期滞在(Expedition 22)のフライトエンジニアであるT.J. Creamer氏により、初めて使用されました。彼は自分のツィッターのアカウントに、宇宙から初めて直接投稿。
シトリックスによれば、これまでは、限られた帯域幅と高いレイテンシー(データ転送処理にかかる待ち時間、遅延時間)のために、宇宙からのツィートはいったん地上へとEメールで送信され、地上職員がそれを手動で処理した後、その宇宙飛行士の家族へと届けられていたという。
今回の、新しいデスクトップ仮想化ソリューションは、宇宙からのネットワーク通信における既存のレイテンシーを緩和することにより、ISSの乗組員がツィッターのようなパーソナル通信ツールに直接アクセスすることやWebの自由なブラウジングを史上初めて可能になった。
なお、同プロジェクトは、長期間のミッションに従事するる宇宙飛行士の生活の質を向上させるための幅広い取り組みの一部であり、閉鎖環境内での生活による孤独感を和らげることを目的としているとのこと。