オラクル(Oracle)とOracle Red Bull Racingは、F1の大きなレギュレーション変更に向けてチームが準備を進める中、タイトル・パートナーシップを複数年にわたり延長・拡大すると発表した。
この延長されたパートナーシップは、チームが築いてきたレガシーを土台に以下の実現を後押しするという。
- 2026年にデビューするRed Bull Ford Powertrainsの次世代ハイブリッド・パワーユニット
- 高度なレース戦略シミュレーション
- 画期的なAI戦略エージェント
これらを中核から支えるのが、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」と「Oracle AI」だとしている。また、Oracle Red Bull Racingは、財務、人事、マーケティング分野でも「Oracle Fusion Cloud Applications」を活用し、生産性の向上とコスト削減を実現するとともに、従業員およびファンのエクスペリエンスを強化すると述べている。
2026年の新レギュレーションにより、チームは「動力の生成方法」や「エネルギーの運用方法」、「パフォーマンスの引き出し方」を、根本から見直すことになるという。Oracle Red Bull Racingは、OCI、Oracle Fusion Cloud Applications、Oracle AIを引き続き活用し、4つの主要施策を通じて競争優位を維持するとしている。
AI駆動の戦略エージェント
オラクルとOracle Red Bull Racingは、新たなAI戦略エージェントの実装に向けて協働するとのこと。これは、レース・エンジニアが情報を処理し、意思決定を行うあり方を前進させる取り組みだという。
オラクルのAIスタックで開発され、人間のエンジニアと協働するよう設計されたこのAIエージェントは、データ収集を自動化し、過去およびリアルタイムのレース情報を解釈し、インサイトを提示することで、エンジニアがより迅速に変化に対応できるようにすると述べている。
次世代ハイブリッド・パワーユニット
OCI上で設計され、徹底的にテストされたRed Bull Ford Powertrainsの次世代ハイブリッド・エンジンのデビューは、大きなマイルストーンだとしている。新規参入でありながら、4年でパワーユニットをゼロから作り上げ、数十年にわたるエンジン開発経験を持つサプライヤーと戦うことは、極めて大きな技術的挑戦だと述べている。
チームは、OCIのハイパフォーマンス・コンピューティング、ベアメタル・インフラストラクチャ、大規模シミュレーション機能を活用し、記録的なスピードでパワーユニットの設計、検証、改良を行ったとのことだ。
オラクルはプログラム開始当初から支援しており、シーズンを通じてOCI上でアップデートと統合作業を継続するという。
レース・シミュレーション
2026年の新レギュレーションでは、これまで以上に高度なモデリングが求められるという。OCIの活用により、チームは新たな戦略環境に合わせた、より深く、より細かなシミュレーションを実行できると述べている。これらの次世代モデルは、エネルギーの使用量、アクティブ・エアロの設定、デプロイメントのタイミング、タイヤへの影響、数千に及ぶレースシナリオを織り込んだ、従来のシーズンよりも高度で多彩な内容になっているとのことだ。
このシミュレーション基盤の強化によって、ドライバーやストラテジストは、レースウィークを通じて戦略決定を最適化するための明確なデータドリブンの指針を得られるとしている。
オペレーション
Oracle Red Bull Racingは、Oracle Fusion Cloud Applicationsに組み込まれた最新のAI機能を最大限に活用し、効率化、意思決定の高度化、競争優位の維持を図るという。
チームは、財務・人事・マーケティング分野でもOracle Fusion Cloud Applicationsを活用し、計画策定と予算編成の最適化、給与計算の簡素化、従業員エクスペリエンスの向上を推進するとのことだ。加えて、パーソナライズされたコンテンツや会員限定特典、ファン・ロイヤルティ・プログラムにより、ファンとのつながりをさらに強化すると述べている。
2026年のF1シーズンは、2026年3月5日に豪メルボルンで開幕する。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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