SAS Institute(以下、SAS)は、「SAS Data Management」を中心とする機能強化について発表した。
SAS Data Managementは、「SAS Viya」を基盤とするクラウドネイティブの製品群を指す。SASは、ガバナンス、リネージ、パフォーマンスをデータワークフローに直接組み込むことで、組織が信頼性や管理性を損なうことなく、自信を持ってAIイニシアチブを拡大できるようにすると述べている。
新機能および拡張機能
- AI対応のデータ管理
- 設計に組み込まれたガバナンス
- エージェンティックAIとコパイロット
- クラウドネイティブな高速分析
信頼性を組み込んだ統合型データ管理
SAS Viyaにおけるデータ管理は、ガバナンスと監査可能性を単なるコンプライアンス上の補足事項ではなく、設計上の基本原則として位置づけている。また、連携していないツールの上に制御機能を重ねるのではなく、分析やAIに用いるデータへのアクセス、準備、アクティブ化というプロセスそのものに、データのリネージ、透明性、および管理機能を直接組み込み、組織が信頼できる確固たる基盤を構築するとしている。
分析機能をデータのもとへ
SAS Data Managementは、データがどこに保存されていても、分析機能とAIを直接データに適用するという独自のアプローチを採用しているとのこと。このアプローチの代表的な例が、SAS Viyaと統合された分析データプラットフォーム「SAS SpeedyStore」だという。SAS SpeedyStoreでは、分散データに対して分析やAIを実行できるため、不要なデータ移動を削減し、パフォーマンスを向上させるとともに、組織が結果を信頼する上で不可欠なデータリネージと監査可能性を確保するとのことだ。
SASは、これと同じ原則を、自社のデータプラットフォームの枠を越えて適用しているという。「SAS Data Accelerator」を使用すると、組織が既に利用している主要なクラウドデータ環境(大規模データウェアハウスやレイクハウスなどのアーキテクチャ)内で、SASアナリティクスを直接実行できるようになるとのことだ。このようにデータをその場に残すことで、遅延の低減、コストの削減、セキュリティの向上を実現するとしている。また、SAS ViyaはDuckDBなど最新の組み込み分析エンジンにも対応しているため、Parquet、CSV、JSONなどのオープンフォーマットを、ガバナンスが確立されたワークフロー内で高速かつローカルに分析することが可能だという。
基盤レベルでデータをモダナイズするエージェントとコパイロット
SASは、データライフサイクルそのものにAIを活用した支援を直接適用するという独自のアプローチを採用しているとのことだ。データライフサイクルにおける基盤レベルでの意志決定こそが、AIを大規模に信頼できるかどうかを決定づけるとしている。
またSASは、組織が分析、自動化、またはAIアプリケーションでデータを活用する前に、そのデータを理解し、準備を整え、安全に利用できるよう支援するエージェントやコパイロットを提供しているとのことだ。これらの機能は、管理されたデータワークフローの中で動作することで、透明性と管理性を維持しつつ、手作業の負担を軽減するのに役立つと述べている。
「SAS Viya Copilot for Data Discovery」は、ガバナンスが確立されたデータや分析資産を自然言語で探索できるようにし、利用可能なデータ、その活用方法、信頼性についてユーザーが迅速に判断できるよう支援するという。これにより、データ検出にかかる時間が数日から数秒へ短縮されるとのことだ。
「SAS Viya Copilot for Code Assistance」は、SAS Studio内にAI支援型開発機能を直接組み込んでいるため、開発者は、ガバナンスが確立された開発環境を離れることなく、自然言語を使用してSASコードやPythonコードを作成、理解、改良できるという。これにより、人による監視を維持しながら、改善サイクルを加速できるとしている。
加えて、「SAS Data Maker」は、プライバシー保護、監査可能性、および規制要件への準拠を確保しつつ、実データの統計的、関係的、および時間的特性を反映した高精度な合成データを生成することで、データアクセス上の制約に対処するという。これにより、担当者は機密情報をさらすことなく、開発、テスト、共同作業を行えるとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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