インテリジェント ワークロード マネジメントが戦略
CMOのジョンドラグーン氏は今後の動向予測と同社の戦略について述べ、「2010年時点では米国のエンタープライズIT市場は、物理環境82%、仮想化16%、クラウド2%だが、今後は各35%、45%、20%と変化すると予測される。どの環境であってもセキュリティとコンプライアンスは必須となる。2012年にかけてプライベートクラウドの需要、予算共に増えると見ている」と語った。こうした市場予測の中で、ノベルの戦略は「インテリジェントワークロードマネジメントのキーワードでリーディングカンパニーになる」ことだという。 同社の定義によると、ワークロードとはビジネスサービスを実行するための「アプリケーション・ミドルウェア・OS」を一つの単位と捉えたもの。 それらを動的に管理する「インテリジェントワークロードマネジメント」とは、物理環境、クラウド環境、仮想化環境のいずれの環境でも、コンプライアンスのポリシーの徹底化とシステム管理の自動化をおこない、効率化とコスト削減を実現するというものだという。
Identity Manager 4とCloud Manager
製品の具体的な説明は、インテリジェント・ワークロード・マネジメント担当ディレクターのリチャードホワイトヘッド氏がおこなった。ノベルは、かねてから構築/複数プラットフォーム上でのセキュリティ提供/評価と管理の全てにおいて製品提供をおこなっている。今回強調した新製品は、「Identity Manager 4」と「Cloud Manager」である。
ホワイトヘッド氏によると、「Identity Manager 4」は、物理・仮想・クラウドをまたがってID管理をおこなう唯一の製品であるという。また「Cloud Manager」はプライベートクラウド構築のための仮想環境の管理をおこなうもので、Xen、VMWare、Microsoftのハイパーバイザーすべてに対応する。
ノベルのこれらの製品は、パブリッククラウドを導入する企業、クラウドサービスを展開する企業にすでに数多く利用されており、米国通信大手のVerizon、ACS、BasisOne、欧州の富士通などの導入実績を紹介。 全世界でパートナーシップを組み、製品戦略を展開していることをアピールした。