HPEは、エージェント型エンタープライズにおける統合運用を実現するため、GreenLake全体のケイパビリティ拡充として、エージェント型AIOps、プライベートクラウド、AIインフラストラクチャ向けソフトウェアにわたるイノベーションを発表した。GreenLakeを通じて統合運用モデルを提供し、仮想化コスト上昇への対応、新たなAIワークロードに対応するためのモダナイゼーション、運用の複雑性の軽減を支援すると述べている。
AIファクトリーとハイブリッド環境全体に、エージェント型AIによる運用体験を提供
「GreenLake Intelligence」は、ハイブリッドクラウドおよびAI運用に向けたエージェント型AIフレームワークを提供するという。集中管理型のエージェントレジストリ、インテリジェントなプランニングおよびオーケストレーション機能、セキュアなガバナンス機能により、組織はインフラストラクチャ、アプリケーション、運用ワークフロー全体にわたり、AIエージェントを管理・調整できるとのことだ。
- HPE OpsRamp Operations Copilot:エージェントとLLMに対する新たな可観測性(オブザーバビリティ)を提供し、エージェント、マルチベンダーのAIファクトリー、ワークロード全体で、AI利用状況の監視、トークン単位の利用量の管理、運用コストの把握を行えるようにする。同Copilotは、フルスタックテレメトリの相関付けとエージェント型の根本原因分析を通じて、問題を未然に特定する
- ServiceNowとの提携:IT環境全体のリアルタイムなインサイトを自律型かつAI主導のサービスデリバリーへと転換する。「OpsRamp Operations Copilot」を通じたGreenLake Intelligenceと、ServiceNowの自律型AIワークフォースの統合により、AIインフラストラクチャ全体の可観測性からエンドツーエンドの自律型サービスデリバリーまでをつなぐ、エージェント型IT運用の信頼できる単一の情報源を構築する
また、HPE Morpheus Softwareは、既存の仮想化プラットフォームに代わる、エンタープライズグレードの多機能な選択肢を提供すると述べている。今回、ハイブリッドクラウド環境向けに、セルフサービス型プロビジョニングと、統合された可観測性および運用機能を組み合わせたとのと。企業は、単一のソケット単位サブスクリプションのもとで、VMおよびコンテナワークロードのプロビジョニングと管理、テレメトリとAIによるインサイトの相関付けを行い、確信をもって運用できるようになるという。Morpheusの最新機能は以下のとおり。
- 新たなHPE Morpheus Orchestration Copilot:GreenLake Intelligenceの一部として、インフラストラクチャとワークロードのプロビジョニングおよびオーケストレーションに伴う、複数ステップ・複数ツールにわたる手作業のワークフローに起因するコストやエラーを解消する。企業は、モデル持ち込み(BYOM)型アーキテクチャを通じて、組み込みのガバナンスとセキュリティガードレールを備えた環境で、任意のAIツールを活用できる。同Copilotは、インフラストラクチャとワークロードのプロビジョニングをエンドツーエンドで自動化・オーケストレーションし、リソースに制約のあるチームが確信をもって迅速に業務を進められるよう支援する
- 新たなHPE Morpheus Central:GreenLakeを通じて提供され、複数のHPE Morpheus環境にわたる可視化、ガバナンス、管理を一元化する
- HPE MorpheusでSDNが利用可能に:ゼロトラストセキュリティ、マルチテナンシー、一貫したポリシー適用、VXLANオーバーレイネットワーキングを実現するとともに、プロビジョニング時間を最大60%短縮する
- HPE Juniper ApstraとHPE Morpheusの連携:インテントベースのクローズドループネットワーク自動化を利用可能で、稼働中のネットワーク状態を継続的に検証し、設定ドリフトを解消し、大規模環境におけるポリシー適用を自動化する
- ストレッチクラスター機能:同期レプリケーションと自動フェイルオーバーにより、2つのアクティブサイト間でメトログレードのレジリエンスを実現する
- HPE Zerto Software:継続的データ保護を活用し、VMware環境からHPE仮想マシンへのライブワークロード移行を可能にする
仮想化移行のリスクを軽減し、サービスプロバイダーによるプライベートクラウドサービス構築を支援
新プログラムにより、HPEは以下のように顧客とサービスプロバイダーを支援するとしている。
- 仮想化向けの新しいプラットフォーム移行プログラム:パートナー顧客の移行時における財務リスクを軽減し、二重支払いを回避できるよう支援できる。新規のHPE Morpheus SoftwareのVM Essentialsの顧客は、VM Essentialsのライセンスを最長1年間無償で利用できるほか、HPE仮想マシンへの無停止移行を支えるHPE Zertoを1年間1ドルで利用でき、HPE Financial Servicesを通じてソフトウェアを金利0%で利用できる
- HPE CloudOps Software for cloud service providers:クラウドサービスプロバイダー(CSP)が、マルチテナンシー、セルフサービス、SDN、ポリシーベースのガバナンス、コスト管理を備えた差別化されたプライベートクラウドサービスを構築、運用、収益化できるよう支援する。HPE Cloud Commitプログラムは、コミット済み利用額に紐づく優遇価格とサービスにより、さらなる価値を提供する
HPE Private Cloud、エッジからデータセンターまで統合運用とエアギャップ運用を拡張
HPE Private Cloudポートフォリオは、外部ネットワークから切り離された環境、規制が厳しい環境、ソブリン環境に向けて、HPE Morpheusを基盤とする単一のコントロールプレーンおよび、標準化・統合されたエアギャップ型運用環境を提供するとのことだ。
- HPE Private Cloud PC3000:エッジおよびコアの導入環境全体でエアギャップ型導入に対応するようアップデートされた
- 新たなVMware vSphere 9検証機能:HPE Private Cloud PC3000の顧客は、プラットフォーム移行をしなくても最新環境を維持できる。あわせてHPE Morpheusは、単一プラットフォーム上でHPE仮想マシン(VM)とコンテナの統合管理を実現する
- HPE Private Cloud PC7000:マネージド環境、大規模環境、ミッションクリティカル環境におけるデータセンター運用のモダナイゼーションを支援する
- HPE Morpheus全体へのアップデートがHPE Private Cloud PC7000にも適用:Terraformサポートによるコードとしてのインフラストラクチャ(IaC)、自動化されたプライベートクラウド運用、VMware vSphere 9の検証を提供する
- エアギャップ型のHPE Private Cloud PC7000:米国防情報システム局(DISA)のImpact Level 4(IL4)認証取得に向けた要件を満たす構成を備えている。IL4は、エアギャップ型導入がセキュアな設計・開発、構成の強化、脆弱性管理に関する要件を満たし、主要な国内外のセキュリティコンプライアンス標準に整合できる、強固なセキュリティ基盤を提供する
部材価格の変動によりコストの見通しが立てにくい現在の状況に対応できるよう、GreenLake Flex Solutionsは、柔軟な従量課金型モデルを利用可能にし、新機能により、ハイブリッドインフラストラクチャの運用を簡素化するとしている。GreenLake Flexの新たな統合インターフェースにより、ハイブリッド環境の可観測性、ITサステナビリティに関するインサイト、利用量分析が集約され、すべてのツールと機能に一元的にアクセスできるとのことだ。また、GreenLakeエコシステムの主要なサードパーティ製ソフトウェアソリューションを、GreenLake Marketplaceを通じて直接購入できるようになったという。
提供開始時期
- 提供中:GreenLake Intelligenceに含まれるHPE OpsRamp Operations Copilot
- 2026年から2027年にかけて順次展開予定:GreenLake IntelligenceとServiceNowの連携機能
- 2026年第2四半期から第3四半期にかけて順次展開予定:HPE Morpheus Softwareのアップデート
- 提供中:HPE CloudOps Software for cloud service providers
- 2026年第3四半期に提供開始予定:HPE Private CloudのPC3000およびPC7000向けエアギャップ対応機能
- 2026年第3四半期に提供開始予定:HPE Private Cloudの追加新機能
- 現在可能:顧客およびISV間のGreenLake Marketplaceでの直接取引
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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