Directory and Resource Administrator(DRA)は、シングル/マルチドメイン環境において、Active Directoryのセキュリティと効率を向上させる機能と、ポリシーベースの管理機能を提供するツール。Active Directory単体では難しい、職務ごとやOUより小さい対象への権限付与を容易にし、最小限の権限委譲を可能にする。また、「ユーザを作成する」と同時に「Exchangeメールボックスを作成する」「ホームディレクトリを作成する」「ホームディレクトリに容量制限を加える」といった一連の作業を自動化することもでき、担当者の負担を抑えつつ、集中監査できるようにもなっている。
DRA 8.1の主な特長は次のとおり。
- 300以上の権限、60以上の役割により、きめ細かな権限委譲を実現
- Webコンソールにより、担当者やヘルプデスクに簡単に業務インタフェースを提供
- ActiveViewテクノロジーにより、対象となるオブジェクトのみを的確に管理
- ゴミ箱により削除されたオブジェクトの復元が簡素化されているため、バックアップの手間を省略可能
- Active Directoryネイティブの高権限アカウントを劇的に削減可能
- 権限委譲を含め、全ての操作を監査ログに記録するため、後日の追跡が可能
- AD Lightweight Directory Service (LDS、ADAM) サポートにより、ADスキーマを拡張することなく属性の追加が可能
- LDAPクエリによる詳細な検索が可能
- LDAP互換のADSIプロバイダにより、他社アプリとの連携が可能
DRA 8.1は12月17日の出荷開始を予定しており、ライセンス料は1シートあたり税込256,000円(100ユーザーごとに1シート、初年度より別途保守料金が必要)。