新製品は、サーバのシステムリソースの統計情報をもとに、システム障害の予兆を検知し、障害により停止する前に最適なサーバへ業務の切り替え作業を自動的に行うものだという。これにより、障害に伴うシステムの停止時間を従来製品の約4分の1に短縮し、信頼性の高いシステムを実現するとしている。
発表によると新製品の主な特徴は次の通り。
・障害の予兆検知により業務の停止時間を削減
CPUやメモリなどシステムリソースの利用状況を分析・予測する「CLUSTERPRO X System Resource Agent」を搭載。これにより、障害の予兆を検知し、最適なサーバへ業務を自動的に切り替える「スマートフェイルオーバ」を実現。
・アプリケーションサーバ監視機能を強化
Java仮想マシンのメモリや並列処理の実行(スレッド)状況を監視する「CLUSTERPRO X Java Resource Agent」を搭載。これにより、NECの「WebOTX Application Server」をはじめとするアプリケーションサーバと負荷分散サーバの連携を強化し、システムリソース不足や負荷状況を事前に検知して、サーバの高速な切り替えと復旧作業を実現。
・タブレット型端末やスマートフォンに対応
NECのAndroid搭載クラウドコミュニケーター「LifeTouch」をはじめとするタブレット型端末や、「MEDIAS」などのスマートフォンを用いて、サーバの動作状況などを容易に管理可能。
また、Linuxシステムの構築ニーズ増加に対応するために、Linux OS「Red Hat Enterprise Linux 6.1」と「CLUSTERPRO X 3.1」のパッケージ製品も製品化されたという。