この製品はミドルレンジでは国内で初めて、解析用途等の高速演算に優れたGPU用コンピューティングボードを2枚搭載可能にしたという。CADなどのCGを用いる設計・開発部門に加え、制作、解析、研究機関などさまざまな用途に対応可能だとしている。
発表によると、「Express5800/55Xa」特徴は次の通り。
1. 最新のXeon プロセッサーE5シリーズを採用
インテルの最新CPU「インテル Xeon プロセッサー E5シリーズ」を搭載し、最大20MBのL3キャッシュとインテル ターボ・ブースト・テクノロジーにより高度なマルチタスクが可能。複数ソフトの同時処理や処理負荷の高いビデオ編集などを、省電力で高速に実行可能。
2. GPU用ボードを2枚搭載可能
解析用途などの高速演算を目的としたGPU用ボード「nVIDIA TESLA C2075」を2枚搭載可能。GPU用ボードを2枚搭載することで、CPUのみで演算処理を実施するよりも、消費電力を20分の1、コストを10分の1に低減。大容量数値演算処理、CAD/CGデザイン、映像コンテンツ制作等の業務において高い計算能力で支援。
また、グラフィックスアクセラレータには「AMD FirePro V4900」も採用し3画面同時出力を実現しているという。たとえば、医療領域においてレントゲン写真などの10bit高精細画像表示を2画面、カルテなどの操作画面を1画面、計3画面を同時に出力することが可能だという。
新製品の出荷開始は4月26日から。
■Express5800シリーズのWebページ
http://www.nec.co.jp/products/express/