「CS800Lシリーズ」は、MCP(Master Control Program:OS)環境で稼働する大型機「CS680Lシリーズ」の後継機に位置付けられる最上位機で、デュアルコア・プロセッサーのASICを搭載し、処理性能は前機種「CS680Lシリーズ」と比較して単一プロセッサー当たりで約20%向上しているという。
「CS4100Lシリーズ」は、MCP環境で稼働する中型機「CS4000Lシリーズ」の後継機に位置付けられる機種で、インテル Xeonヘキサコア・プロセッサー(6コア)を搭載し、企業の基幹システムとして活用できる信頼性と可用性を高めたHigh Availability(HA)システムを提供するとしている。
両シリーズには、新規機能として既存システムのモダナイゼーションを支援する「ClearPath Portal」が提供されるという。「ClearPath Portal」は、従来の専用端末からしかアクセスできなかったMCPアプリケーションを、ノンプログラミングでWebブラウザ、モバイル端末、スマートフォン、Webサービスと連携可能にするものだという。
発表によると各シリーズの主な特徴は次の通り。
■「CS800Lシリーズ」
1. CMOSプロセッサーの処理性能を20%向上
米ユニシス独自のアーキテクチャであるClearPath専用プロセッサーにより、処理性能は前機種と比較して単一プロセッサー当たりで約20%向上。また、単一OS環境下のシステム最大性能も約16%向上。性能は、各モデル間で最大12倍の拡張性を持つ。
2. 必要に応じて、処理性能の動的な再配置が可能
前機種と同様に、パーティションごとに設定した処理性能は、キャパシティオンデマンド機能によって、業務ピーク時、あるいは別システムの障害バックアップ用として動的に増強可能。また、パーティション間で処理性能を動的に再配置する機能(Performance Redistribution機能)を標準装備し、業務ピーク時にも柔軟かつ迅速に対応可能。
■「CS4100Lシリーズ」
1. インテルプロセッサー上で従来のCMOS機との完全互換性を実現
インテルプロセッサーの専用ファームウェア上で従来のCMOS機と完全互換のMCP環境を実現しているため、プログラム資産をそのまま継承することが可能。また、提供プロセッサー性能は最大36倍の拡張性を有し、最適な性能モデルの選択が可能。
2.高可用性システムの提供とオールインワン構成のハードウェアを提供
基幹システムに活用するために、本体構成を二重化した High Availability(HA)システムを標準提供。さらに、プロセッサーやメモリ、I/Oチャネルなど基本モジュールに搭載される機器は、すべて基本搭載したオールインワン方式で提供。
■ニュースリリース
http://www.unisys.co.jp/news/nr_120522_clearpath.html