5月23日、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、同社が提供しているクラウドサービス「IIJ GIOサービス」のラインアップとして、「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」を新たに追加し、本年8月より提供開始すると発表した。
IIJ GIOは2009年12月のサービス開始当初より、仮想サーバーと専有サーバーの2種類を提供してきたが、今回、同サービス基盤上に新たに仮想化技術としてVMware vSphere、ストレージ製品としてEMCのユニファイド・ストレージを採用した仮想化プラットフォームを提供。従来から提供していた仮想サーバーや専有サーバーと比較して、仮想基盤上のOSやアプリケーションはユーザーが自由に設計、構築でき、業務環境や要件に合ったシステムをクラウド上に構築することができるとしている。
同サービスの利用シーンの一つとして、ディザスタリカバリ(DR)を目的としたオンプレミス環境とのハイブリットクラウドでの利用を想定。今後はネットワールドと共同で、VMware vCenter Site Recovery Manager(SRM)を利用して、ディザスタリカバリを実現するためのソリューションを開発、提供していくという。
同製品の仮想化技術を提供するヴイエムウェア代表取締役社長の三木泰雄氏は、「クラウドで重要なことは、既存のITリソースを有効に活用し、それぞれの企業固有ニーズや環境に応じて利用できるクラウドサービスを展開すること。IIJの仮想化プラットフォームは、信頼性と拡張性に富んだクラウド基盤であり、ミッションクリティカルな領域にも耐えられる高い技術力と体制がある。また、SRMを活用しDRサイトにも活用できる。今後よりプライベートクラウド、そしてハイブリッドクラウドの世界が促進していくことを期待している」と述べた。
IIJは今後、エンタープライズのニーズを取り込んだ機能強化に注力し、プライベートクラウド市場向けにサービスを開発、投入していく。
■関連リンク
株式会社インターネットイニシアティブ http://www.iij.ad.jp/