「InfoFrame Relational Store」は、NECの北米研究所で開発した独自技術を用いて、データの高速処理とKVS(キーバリューストア)によるシステム拡張が柔軟にできるという特徴を活かしながらRDB(リレーショナルデータベース)と同様の使いやすさを実現できる先進的なデータベースで、2012年2月から発売されているという。
「InfoFrame Relational Store V2.1」は、蓄積した大量データを高速に分析や加工できるようHadoopとの連携機能を新たに実装したという。また、セキュリティ機能を強化し、RDBと同等のアクセス制限などを実現するとしている。
NECでは、この製品を通信・流通・金融をはじめとする幅広い業界の企業やデータセンター事業者などに拡販し、今後3年間で150システムの販売をめざすとしている。
発表によると、「InfoFrame Relational Store V2.1」の主な特徴は次のとおり。
1. Hadoopとの連携強化により、ビッグデータの高速処理を実現
・Hadoopから「InfoFrame Relational Store」に格納されているデータを直接アクセスできる「ダイレクトアクセス機能」を新たに提供。Hadoopを利用する際に、「InfoFrame Relational Store」からHadoop用データベース(HDFS)に一旦データをアップロードする作業が不要に。
・すでにHadoopで処理したデータ以降に「InfoFrame Relational Store」に蓄積されたデータから、必要データのみをフィルタリングして差分抽出する「差分アクセス機能」を提供。これにより、差分だけを処理対象とするため、高速処理が可能に。
・Hadoopで処理したデータを「InfoFrame Relational Store」に並列処理で高速に格納する「パラレルローダ機能」を提供。「InfoFrame Relational Store」の拡張性により、Hadoopで処理したデータを大量かつ長期に保存するデータベースとして活用可能。
2. セキュリティ機能を強化し、RDBと同等のアクセス制限などを実現
ユーザの追加や削除、パスワードの設定が可能となるほか、各テーブルに対するアクセス権限の付与・削除を可能とするRDBと同等の権限設定機能を提供。これまでKVS製品ではできなかったユーザ認証・アクセス権限を既存システムのアプリケーションと同様に実現。
なお、この製品は11月8~9日に東京国際フォーラムで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2012」において展示されるという。
■製品の詳細
http://www.nec.co.jp/irs/