今回の協業は、東南アジア各国で事業展開する企業が、現地特有の商習慣や税制、法制度などに対応することを支援するためだという。KDDI-S、KCCS、インフォアの3社が、海外展開を望む製造業向けに、販売から会計、生産管理までをワンストップで提供するSaaS型ERPサービスを提供するとしている。
具体的には、インフォアの中堅・中小企業の製造業向けERPパッケージ「Infor SyteLine」に、現地販売管理機能や制度会計に対応し、グループ内連結経営管理にも対応したKCCSのアドオンモジュールを付加し、KDDI-Sのデータセンター「TELEHOUSE Singapore」においてサービスプラットフォーム化して、サービスメニューを各種用意するという。
サポート面では、製造業の東南アジア展開を熟知したプロフェッショナルチームが、ユーザー環境のヒアリングからサービス利用開始までをきめ細かに支援するという。また、導入後のサポート窓口は英語・日本語をはじめとする各国言語で対応するとしている。
KDDI-Sには、シンガポールのデータセンター事業の運営および東南アジア地域でのシステムインテグレーションで培ったノウハウがあり、KCCSは京セラの海外展開を支え、現地の税制や会計基準などのノウハウを蓄積されており、インフォアの「Infor SyteLine」は製造業の基幹業務に必要な各種機能を搭載し、全世界で5,500サイト、アジア太平洋地域で1,400サイトに導入された実績があるという。
なお、「Infor SyteLine」をベースにした統合情報基盤をクラウドで活用するソリューションを紹介するセミナーを3月14日にシンガポールにおいて開催する予定だという。