EMCジャパン、ビッグデータに対応したスケールアウトNAS「Isilon」の最新版を販売開始
スケールアウトNASを特定分野向けからファイル共有などの一般的なNAS用途に展開
今回発表した「Isilon」は、次世代アーキテクチャとして、最新OS「OneFS 7.0」、ならびに大容量ディスクドライブを搭載し、ビッグデータの保存と管理に適したストレージだという。
「OneFS 7.0」は、企業がビッグデータを利用する際、IT部門が運用管理するために必要な機能であるセキュリティ、データ保護、相互運用性、パフォーマンスやスケーラビリティを大幅に強化したという。
具体的には、改ざん防止機能(WORM)のSEC(米国証券取引委員会)Rule 17a-4対応や、仮想化対応(VASAおよびVAAI)するなど、スケールアウトNASでは業界初の機能を搭載したという。これにより、これまでメディア・エンターテイメントやハイパフォーマンス・コンピューティングなどの特定分野で主に利用されていたスケールアウトNASを、ファイル共有や、アーカイブ、ホームディレクトリー、仮想環境の共有ストレージなどの一般的なNAS用途で使用可能にしたとしている。
スケールアウトNASは、ノードというディスク装置の筺体にNASコントローラの機能(ネットワーク、CPU処理、データ保護、ファイルシステム)が内蔵されているため、ノードを追加するとCPUやメモリ、ネットワークも同時に増設される。ノード数が増えても、ファイルシステム、ボリュームとしては単一であり、管理がシンプルであることが特徴だという。
また、「Isilon X400」「Isilon NL400」の2機種において、これまで最大で3TBだったハードディスクドライブが、このたび4TBに対応したことで、ストレージシステム当たり最大20.7PB(4TB×36本×144ノード)の単一ファイルシステムを構成することが可能になったという。
発表によると、「OneFS 7.0」の主な拡張機能は次のとおり。
◎セキュリティの強化
・ロールベースアクセス制御(RBAC)の細分化
・認証ゾーンの複数割り当て(マルチテナンシー)対応
・スケールアウトNASとしては、初めて、改ざん防止(WORM)機能をSEC Rule
17a-4に準拠し強化
◎データ保護
・スナップショットからのデータを復旧する作業を簡素化
・遠隔地復旧サイトとのフェイルオーバーとフェイルバックを簡素化
◎仮想化環境への対応
・スケールアウトNASとして初めてVASAおよびVAAIとの統合をサポート
・ファイル単位の書き込み可能クローンを作成可能
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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