株式会社アズジェントは、3月28日、セキュリティサービス群を拡大、再編成し、新ブランド 「セキュリティ・プラス」として包括統合すると発表した。
会見で、社長の杉本隆洋氏は、「アズジェントは金融系を中心にしたセキュリティ製品の提供とサービスをおこなう会社で16年の経験がある。そしてこの2年間は、とりわけサービス分野の先行投資に力を入れてきた。われわれの強みは、海外製品も含んだ数多くの製品技術に精通し、かつ外資ではできないきめ細かいサービスを展開できること。その力を集約してサービス展開を図る」と語った。
新しいサービスブランド、セキュリティ・プラスとは、マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)、ペネトレーション・テスト、調査・対策、監査などに加えソーシャル・デキュリティのサービスを網羅し、これまでは特定のベンダ製品に依拠してきたサービスを、本格的にマルチベンダ対応に強化したものだという。
その特徴は、(1)最高水準を低価格で提供(2)マルチベンダ、マルチカテゴリ対応(3)グローバル連携と高い専門性、などであるという。
サービス強化の第一弾としての、マネージドセキュリティサービス(MSS)は、ユーザーのセキュリティ機器、パッチ、脆弱性対策をアズジェントがインターネットを通じて管理・運用をおこなうもの。SOC(Secutity Operarion Center)、TAC(Technical Assistance Center)、NOC(Network Operarion Center)の3つの機能の体系である。
価格はオープンプライスだが、参考価格としては、診断レポートや月次の稼働状況報告も含み、UTM製品で74000円からのサービス料金となる。競合他社と技術的には遜色ないレベルで、より安く設定しており、従来の競合の価格と比べ、33%から54%下げているという。
この点について、杉本社長は「価格をおさえたのは無理な原価削減によるものではなく、あくまでビジネスモデル追求による戦略的な設定」なのだという。
発表会見では、同社のサービスのパートナーとして、株式会社ビットアイルのマネージド仮想UTMサービスが紹介された。ビットアイルは、日本国内、中国など海外含め数カ所のデータセンターで、625社の企業のシステムを運用している。同社の仮想プライベートクラウドサービスの「サーバーオンデマンドNEXT」で、アズジェントのマネージド仮想UTMサービスを用い、自由な組み合わせと高信頼のクラウド環境を提供しているという。
今後の見通してして、杉本社長は「マネージドセキュリティサービスとして初年度1億円、3年で10億円が販売目標。セキュリティの市場の潜在企業群の拡大に貢献して行きたい」と語った。
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