Actian社(旧Ingres社)の分析、レポーティング、データウェアハウス用データベース「Vectorwise」は、販売開始以来、小売、eコマース、ヘルスケア、製造、金融、ソーシャルメディアといった業種で順調にグローバルのユーザー数を増やしてきたという。日本でも、メディカル・データ・ビジョン社、北海道大学など、医療、社会インフラ、マーケティング、POSデータ分析などの分野で着実に実績を上げているという。
「Vectorwise」は、2010年に米国でリリースされた最新の高速データベース。次世代の分析向けデータベース技術を採用し、最新のCPUが持つ能力を最大限発揮できるように設計されており、ハードウェアコストと技術者のマンパワーコストを大幅に削減するとしている。
今回発表された「Vectorwise 3.0」は、Hadoopコネクターを新たに実装し、高パフォーマンスでHadoopと統合できるようになったという。これにより、Hadoopのビッグデータからさまざまなデータを簡単に検索し、分析できるようになるとしている。
「Vectorwise 3.0」は、従来よりも効率的なストレージエンジンを搭載したことにより一層高速になったという。さらに、新たなデータタイプと分析用のSQL関数が追加されるとともに、DDLも拡張され、モニタリングとプロファイリングの表示方法も改善されたという。
これまで、Hadoopのデータを分析する企業にとって、データの検索スピードが課題になっていたという。これからは、Vectorwise Hadoopコネクターを使用することにより、複数のユーザが同時にHadoopデータを高速検索することが可能になるとしている。
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