「RACCOON」は、システム連携におけるフォーマットや文字コードの変換など、データをハンドリングする部分をノンコーディング化し、高速に変換する製品だという。直観的に操作できるマッピングツール「RACCOON Developer Studio」により、データの入出力フォーマットの定義や項目の対応付けが、ドラッグ&ドロップで簡単に行うことができるとしている。
また、変換エンジン「RACCOON Transform Engine」が、データ変換、フォーマット変換、漢字コード変換を高速処理するという。さらに、「RACCOON」で作成した変換定義を部品化し再利用することで、属人性を排除し、メンテナンスが難しいといった潜在リスクを回避するとしている。変換定義は仕様書として出力でき、いつも最新の仕様を確認できるという。
データ連携、データ移行、システムマイグレーションなどに必要な変換処理を「RACCOON」で標準化すれば、ノンプログラミングでかつ一元的な変換実行・管理が可能になり、開発工数、管理工数を大幅に削減することが可能だという。この製品は、GUIに開発者になじみのあるEclipse RCP(Rich Client Platform)を採用しているため、習得のための時間を要しないという。
発表によると、「RACCOON」の主な機能と特徴は次のとおり。
1. 各種フォーマットの読み書き/入出力が多対多(M:N)の変換に対応。
2. レコードのソート/JOIN/グルーピング(分割/結合)などの特殊処理にも対応。
3. データベースCSV、固定長/可変長、Excelのほか、XMLなど多彩なフォーマット間の相互変換が可能。
4. 漢字コードやEBCDICなど豊富な文字コードに対応し、最大16000文字の外字登録が可能。
5. COBOLソースプログラム/COPY句やXMLスキーマをインポートし、入力/出力フォーマットの定義作成が可能。
6. 変換定義を仕様書として出力でき、内部統制対策や容易なメンテナンスを実現。
7. プロジェクト管理やレイアウトの共有、自動マッピングなど開発者を支援する機能を提供。