日本ヒューレット・パッカード(HP)は23日、12.1インチワイド液晶搭載のモバイルノート型シンクライアント「HP Compaq 2533t Mobile Thin Client(2533t)」を発表した。日本HPの直販営業、日本HP販売代理店を通じて26日より販売を開始する。価格は125,790円。
2533tは、HPのシンクライアントソリューション「HP Remote Client Solution(HP RCS)」)のアクセス端末のみならず、VPN経由で企業内のネットワークにリモートアクセスする際のクライアントPCとしても利用可能なノート型シンクライアント。どちらの使い方でもシンクライアント本体にはデータが存在しないため、情報漏えい対策の有効な手段として機能する。
筐体の重量は約1.36kg。航空機の設計をベースにすることによって、モバイルに要求される耐久性を担保した。ユーザインタフェースには、キーピッチ19mmのフルサイズキーボード、タッチパッド、ポイントスティックを装備する。また、通信インターフェースには10/100/1000Mbps有線LANとIEEE802.11a/b/g準拠無線LANのほか、PCカードスロットも搭載し、3Gデータ通信カードなど既存の通信カードも使用できるようになっている。
構成は、12.1型WXGA液晶ディスプレイ(LEDバックライト)、VIA C7-M 1GHzプロセッサ、1GB DDR2メモリ、1GBフラッシュモジュールという内容。OSにはMicrosoft Windows XP Embeddedを採用しているため、多数のWindows対応アプリケーションを利用できるほか、通常のPCと同様の作業環境のままセキュリティ対策が可能だ。
また、日本HPのオンラインストア「HP Directplus」、HP Directplusコールセンター専用モデルとして、イー・モバイル株式会社製の通信カードとセットで提供する「イー・モバイルセットモデル」も同日より販売開始する。価格は104,790円。
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・HP Compaq 2533t Mobile Thin Client