矢野経済研究所、「国内企業のIT投資実態と予測2013」を発表
同社が今回発表した調査「国内企業のIT投資実態と予測2013」の概要は下記の通り。
国内民間企業のIT投資は増額見通し
2013年度の国内民間企業のIT市場規模(ハード・ソフト・サービス含む)は、前年度比2.0%増10兆9,390億円と予測。国内景況感について、直近の様々な指標によると大企業から順次中小企業へと上昇傾向が示されていること、2012年末に誕生した新政権の民需に対する融和的な政策の影響等か2013年度の国内民間企業のIT 投資は増額の見通しと予測。
ITサービスがIT市場を牽引―クラウドの普及やデータセンターサービスが拡大
2013年度の国内民間企業のIT市場規模の内訳は、ハードが前年度比2.1%減の2兆570億円、ソフトが前年度比3.6%増の3兆4,570億円、サービスが前年度比2.6%増の5兆4,250億円と予測。ハードの減少は価格の低下に起因し、サービスの増加はクラウドの普及やデータセンターサービス拡大によると分析。
消費税増税はあるものの、2014年度のIT市場規模は増加と予測
2014年度は消費税増税があり、2013年度よりも伸び率が落ち込むものの、国内経済の持ち直しにより2014年度の国内民間企業のIT市場規模(ハード・ソフト・サービス含む)は、前年度比0.4%増の10兆9,830億円と予測。2015年度はさらなる消費税率の引き上げが見込まれることや、大規模なIT投資を終える企業が多いと見られることなどから、前年度比0.4%減の縮小を予測。
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なお、本調査結果は「国内企業のIT投資実態と予測2013」(矢野経済研究所、9月17日刊行)にて詳しく報告されている。
■関連情報:
・矢野経済研究所「国内企業のIT投資実態と予測2013」