日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は、中堅・中小規模顧客から大規模なデータセンターまでのデータ保護環境において、データの格納領域を約50分の1に抑えることができる「データ重複排除技術」(Data Deduplication)を実装するディスクバックアップ製品「HP StorageWorks D2D2500 Backup System」(以下、D2D2500)など4製品を発表した。
企業における定期的なバックアップデータは、バックアップを重ねるごとに重複箇所が増加し、ストレージ領域を圧迫、コスト増大へつながるといわれている。今回のディスクバックアップ製品は、このような問題を解決する「データ重複排除技術」に対応し、ストレージ領域の効率的な利用とコストの軽減を実現した。
「データ重複排除技術」は、以前のバックアップデータを新しいバックアップデータとブロック単位で比較し、重複した箇所があればその部分はコピーしないという技術。従来のフルバックアップは、対象となるディレクトリやファイルすべてをそのままコピーし、差分バックアップは変更された1部のファイルのみコピーして保存していた。これに対して、「データ重複排除技術」はさらに小さいブロック単位で変更個所を認識するため、圧縮率が高まり、より小容量のバックアップで済むという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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