両社は、今回の協業の拡大により、アプリケーションベンダーも含めたオープンな共存共栄の仕組みである“エコシステム”を実現し、特定企業に依存しないICT基盤の構築を可能にするとしている。
ユーザー企業は、ニーズに合わせて、業務/セキュリティ/ユニファイドコミュニケーション等のアプリケーションに適した仮想ネットワーク環境や通信品質(QoS)を柔軟かつ迅速に実現、更新・変更ができるようになるという。
今回、両社が合意した企業ネットワーク分野SDN領域における協業の内容は次のとおり。
1. 企業向けSDN領域におけるオープンなエコシステムを実現
企業ネットワーク分野のSDN化を促進するため、SDNに対応するアプリケーションや開発環境を広く市場に提供。
両社はさまざまなアプリケーションベンダーと連携し、オープンな標準仕様にもとづいて動的に仮想ネットワークをコントロールする機能を持つアプリケーションの拡充を図り、マーケットプレースを通して提供することで、SDNの利用価値をさらに高めるオープンな"エコシステム"の確立をめざす。
すでに、SDN領域の標準化を進める組織において活動を行っている両社はアプリケーションから仮想ネットワークをコントロールするためAPIの標準化も推進する。
2. オープンな標準技術でのSDN対応ネットワーク機器の相互接続性の強化
両社は、SDNに対応した企業向けネットワーク機器(SDNスイッチ)と、それらを動的に制御する管理ソフトウェア(SDNコントローラ)間の相互接続性の強化を図り、グローバルに提供。
具体的には、NECのSDNコントローラとHPのSDN対応スイッチとの相互接続やNECのVirtual Tenant Network(VTN)アプリケーションとHPのSDNコントローラの相互接続連携等を実現。
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ニュースリリース(NEC)