また、企業向けストレージが備える信頼性/堅牢性と、あらゆるハードウェア障害でデータの損失を防ぐ優れた耐障害性などの機能を備えており、仮想デスクトップ、テスト/開発環境、災害復旧など、仮想環境におけるさまざまな用途に適しているという。
同社の発表によると、VMware Virtual SANの機能は以下の通り。
・ハイパーバイザー統合型アーキテクチャー
VMware vSphereのカーネルに統合されたVMware Virtual SANは、優れたパフォーマンスを提供するために効率的なデータへのパスを提供するとともに、ITリソースの使用率を最小化、CPUのリソース消費を10%以下に低減。
・柔軟でリニアな拡張性による高パフォーマンス
フラッシュによる読み取り/書き出しのキャッシングを通じて、高速なパフォーマンスを実現。ソフトウェアは、パフォーマンスや容量のプロビジョニングに柔軟かつ細やかなアプローチを採用しており、利用者は1ノード単位でクラスタまたはディスクを追加できるため、オンデマンドかつリニアにクラスタを拡張が可能。
・ストレージポリシーに基づく管理
ストレージポリシーに基づく管理により、ストレージの管理モデルを従来のデバイスベースからアプリケーションベースに移行可能。VMware Virtual SANの単一データストア上で、VMごとのポリシーに基づいてさまざまなサービスレベルの設定が可能。IT管理者は、LUNやボリュームによる複雑な設定が不要になるため、オーバープロビジョニングを回避できると同時に、ポリシーを簡単に変更が可能。また、自動化されたプロビジョニングと管理により、IT管理者のSLA達成をサポート。
・VMware スタックとの統合
VMware vSphere Web Client上のわずか2回のクリックでVMware Virtual SANの設定と導入を行うことが可能。VMware Virtual SANとVMware vSphereの統合により、利用者はバックアップ、クローン作成、レプリケーション、スナップショットなどのデータサービスや、VMwareの提供するDistributed Resource Scheduler、High Availability、vMotion、Storage vMotionなどの機能も利用可能。また、VMware Virtual SANはVMware Horizon View 5.3.1、VMware vCenter Site Recovery Manager、VMware vCenter Operations Management Suite、VMware vCloud Automation Centerとの相互運用性も具備。
また、VMwareのベンチマーク試験でのVMware Virtual SANのパフォーマンス結果は以下の通り。
・32ノードクラスタで最大200万IOPS(読み取り)(1)
・32ノードクラスタで最大64万IOPS(読み取り/書き出し)(2)